両親が帰化したら子供はどうなる?|子供の国籍と在留資格に関するポイント
日本で外国籍の両親が帰化して日本国籍を取得した場合、その子供の国籍や在留資格はどうなるのでしょうか?
意外と知られていないこの問題について、わかりやすく解説します。
目次
子供は自動的に日本国籍を取得するのか?
結論から言うと、両親が帰化しても、子供は自動的に日本国籍を取得するわけではありません。
通常、子供も両親と一緒に帰化申請を行うケースが多いですが、子供を申請に含めなかった場合や別々に申請した場合は、子供は引き続き外国籍のままとなります。
✅ ポイント
子供が日本国籍を取得するには、子供自身が帰化申請を行い、法務大臣の許可を得る必要があります。
子供の在留資格はどうなる?
両親が日本国籍を取得し日本人となった後も、外国籍の子供が日本に在留し続ける場合には、在留資格(ビザ)の変更が必要になります。
🔸 典型的なケース:定住者ビザへの変更
- 子供が未成年(18歳未満)かつ未婚で、両親の扶養を受けている場合
→ 「定住者(告示6号イ)」ビザへの変更が認められます。
この在留資格により、子供は引き続き日本で生活を続けることができます。
自動的に日本国籍を取得するケースもある
以下の場合には、子供は出生時点で自動的に日本国籍を取得することができます:
- 出生時に父または母が日本国籍である場合
つまり、子供が生まれた時点で親のいずれかがすでに日本人である場合には、日本国籍を持って生まれてくるということになります。
まとめ:帰化のタイミングは子供の国籍に大きく影響
両親の帰化が子供の国籍に与える影響は大きく、子供の出生時点の状況や、帰化申請のタイミングによって対応が異なります。
- 子供を一緒に帰化申請しない限り、日本国籍は自動的には得られない
- 引き続き在留するには、「定住者」などへのビザ変更が必要
- 子供が生まれた時に親がすでに日本人であれば、自動的に日本国籍を取得
今後の進学や就職、永住を考える上でも重要なポイントとなるため、必要に応じて行政書士や入管への相談を検討することをおすすめします。